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2016年7月

2016年7月19日 (火)

「自分にあわせてまちを変えてみる力」を刊行しました

少し前のことなのですが、最初の売れ行きが収束したようなので宣伝がてら・・
2007年頃より行っていた、東アジア(韓国と台湾)のまちづくりの調査をまとめ「自分にあわせてまちを変えてみる力」と題した本をつくりました。

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■結構目立つ表紙なので、書店で是非ともお手にとってください。デザインは酒井博子さん
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幾つかの財団の助成金をいただきつつ、日本、韓国、台湾でそれぞれ研究グループをつくり、それぞれの国の歴史を調べ、それを共有した上で、お互いの国の先駆者にインタビューをしたり、現地を見に行ったりする、というフォーマットですすめていた研究で、フラットにお互いのことを学びましょう・・という研究でした。
その後、プロジェクトはひと段落したので、本にまとめることとし、萌文社さんに編集と発行を引き受けていただき、幸運なことに、住総研の出版助成もいただくことができて刊行にこぎつけることができました。
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内容は大きく4つのパートに分かれています。
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最初のパートはこの本のタイトルでもある「自分にあわせてまちを変えてみる力」の解説。韓国と台湾の現場をみると、日本のまちづくりの現場と少し似ていて、少し違う世界が展開されており、その微妙なずれから「これ結構簡単に日本でもできるなあ」と、「やってみたい心」がくすぐられることが多くあるのですが、その「やってみたい心」の源泉となる力は何なのだろう?ということを考えたパートです。
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2番目のパートは「25のカタログ」で、この本のメインディッシュである韓国・台湾のまちづくりの事例集です。一般的な「〇〇市△地区」というような、場所ごとの紹介ではなく、やっている事例のスタイルごとの紹介となっています。下の図はその一覧です。
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3番目のパートは「4人の専門家との対話」で、この本で見てきた事例を眺める視点を、加藤文俊さん、石川初さん、山代悟さん、青井哲人さんとの対話から考えています。この対話では4者4様のモノの見方が得られて、本当に面白かったです。
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最後のパートは、韓国と台湾と日本のまちづくりの歴史をまとめたパートです。3つの国の、どこか似ていて、どこか違う歴史を、図のようなまちづくりの誕生ーモデル化ー一般化の3段階でまとめてみたものです。
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つくっている時は紆余曲折があり、「ホントに出せるかなあ?」という時期もあったのですが、そのぶん、装丁やグラフィックに、いつになく力を入れた(あくまでも、都市計画の本としては、という話ですが)本です。実はこのブログの記事にあるへなちょこ手書きイラストは饗庭の自作なのですが、本体には、酒井博子さんの手によるきりっとしたイラストがたくさん収められています。是非とも書店でお手にとっていただくか、ご注文いただければと思います!
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今年も「津波と綾里博物館展」を開催します

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2016年7月18日 (月)

立地適正化計画の公開研究会を開催しました

昨年に立地適正化計画の調査を行いました。立地適正化計画は、人口減少時代を迎えて、制度改正としては大きな変化だと考えています。大々的な地方分権がスタートしてから15年くらいが経ち、それぞれの市町村で様々な計画や事業の蓄積がありますから、そのへんにどう組み込まれていくのか、に注目したいところです。
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この研究は、第一生命財団の委託研究として、東洋大の野澤千絵さん、横浜市大の中西正彦さん、首都大の讃岐亮さんと一緒に行いました。とはいっても、2014年に制度ができたばかりで、まだ計画が完成したところは数えるほどしかなく、調査の意図は「どのように計画が作られたか」ではなく、「作っているところがどのように悩んでいるか」ということにあります。
現地をこまごまと自動車で回りきった上で、自治体の担当者の方と意見交換をする、という組み立てで、4つの自治体(釧路、花巻、北上、熊本)を見に行きました。あわせて研究会のメンバーそれぞれが携わっている自治体の情報も共有し、「ここが論点だよね」ということをいくつか抽出して、研究のとりあえずの成果とすることにしました。
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成果としてまとめたのは「ジレンマ集」と呼んでいるものです。
21のジレンマを考え、それを、策定のプロセス(「策定のきっかけ・プロセス設計」「都市構造の評価方法・方針」「都市機能誘導区域の指定」「居住誘導区域の指定」「立地適正化計画策定後の運用・実現手法の運用」の5段階)と、5W1Hのうち、Whyを除く5点、すなわち時期、場所、計画内容、実現手段、主体の項目毎のマトリックスで整理したものが下の図で、全体のファイルはここにおいておきました。
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Hyo
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7月15日の夜に、このジレンマ集を共有し、いろいろな人と議論をする公開研究会を開催しました。完成度の高い報告をするのではなく、とりあえずのラフな成果を多くの人と共有して、一緒にこれから考えていきたいですね、というスタンスで開催したもので、なんというか、フルアルバムを出す前に、先行シングルを出して反応を見る・・というような感じ?、あるいは完成間近の新曲をあえてyoutubeに流出させて、世間の反応を見るような感じ?、あるいは断片的な曲の音源をアップしておいて、世界中のDJがそれをどうつなぐのかを見る感じ?
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Dsc_1537
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そんなことで、50人くらいの方にさっくりと集まっていただいて、みっちりとした意見交換をすることができました。意見交換では、そもそも不要な制度であるという、立地適正化に対する厳しい意見もあり、人口減少の都市計画の時間スパンを問う意見もあり、なかなか面白かったです。

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