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2017年3月 8日 (水)

スポンジ化についての話題提供スライド

2月からスタートした、国土交通省 都市計画基本問題小委員会にて、20分の話題提供の時間をいただきました。
あちこちにレクチャーなどで呼んでいただいたときにお話ししている内容を再編成したものですが、こうした議論を色々な人と共有することが大事だと思いますので、ここに再掲しておきます。スライド+解説テキストの構成です。
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スライド1 まずは人口について。基本的なことですが、人口減少は当たり前のことなので、慌ててはいけないということ、人口の流動が下がって人口動態が読みやすくなるので、きちんと読みきって資源をマネジメントする、ということが基本スタンスではないだろうか、という問題提起です。
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スライド2 そして人口減少に対して、少なくとも都市政策はミティゲーションを狙わないこと(背景にある、婚活パーティーとワンルームマンションがミティゲーション政策の最たるもの)、アダプテーションを狙うべきであることを述べました。
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スライド3 この図もよく使う図ですが、かつては状態1から状態3に移行する際に、人口増加と都市空間の拡大のバランスをとるようにして、過密や過疎の状態が発生しないように都市計画が運用された、これからは状態3から状態1へと移行することになり、同じように人口減少と都市空間の縮小のバランスをとるようにして、過疎や過密の状態が発生しないように都市計画を運用する必要がある、ということを説明しました。
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スライド4 ここからは都市の空間がどのようになっていくのか、ということ。それぞれ「都市をたたむ」で使った図ですが、都市の縮小は上の図のように進むとイメージしがちだが、実際は下図のように、都市の大きさは変わらず、内部に小さな穴が空いていくように空間が低密度化すること、それを「スポンジ化」と呼んでいることを説明しました。
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スライド5 これは拡大期のスプロールと、縮小期のスポンジ化の違いを説明するもの。どちらも土地を持っている人の、個々バラバラの意思決定が集積したものである、という意味では同じメカニズムによるものであることを説明しました。
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スライド6 この表はスプロールとスポンジ化の違いを比較したもの。ゆっくりと変わる、個人が変える、小さな規模で変わ る、様々なものに変わる、あちこち(ランダムな場所) で変わるという特徴を説明しました。
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スライド7 ここからは政策についてのスライド。まずは対極的に、拠点に強く集約するタイプの都市計画と、スポンジの構造にあわせるタイプの都市計画があることを示しました。空き家や空きPREの活用はスポンジ型ですね。そして、これらの重ね合わせ方が大事なんじゃないかという認識を示しました。
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スライド8 これは国交省の政策をおさらいするスライド。小委員会の場では、さすがに説明は5秒で終わらせました。
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スライド9、10、11 この3枚は実践編。9は空き家を使った地域の拠点づくりの例(いつものやぼろじです)、10は空き家の跡地を使ってインフラを作っていこうとするまちづくりの例(いつもの鶴岡です)を解説しました。時間がかかるので、11ではきちんと主体を作っていくことの重要性を解説しました。
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スライド12 こういった取り組みを重ねていくことで、どんな都市構造になっていくのかを概念的に示しました。政府が努力し、コミュニティが最大限に動いたとしても、やがて潮が引くように面的に低密なエリアが出てくる、という将来都市構造です。よく政府が指定する中心と、コミュニティが動く場所がずれていること(公共投資が空振りすること)が問題になるのですが、それを協調的に重ねていくことが大事、ということを申し上げました。

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