« 2021年6月 | トップページ | 2021年8月 »

2021年7月

2021年7月28日 (水)

参加型デザイン実習2021

前期の授業がほぼ終わったので、ぼちぼちと報告を。
学生たちが公共空間を手作りする「参加型デザイン実習」という授業があるのですが、今年はほぼ予定していた通りのプログラムで開講することができました。7月10日が発表会。
昨年に大幅にカリキュラムを変え、学年があがってきた都市政策科学科の3年生(ほとんど文系)と、いろいろな大学からやってきた有象無象の大学院生をまぜ、初対面も多い素人っぽい学生が集団で公共空間をどう組み立てるのか、という命題に取り組むものです。教え手側は饗庭に加え、市川竜吾さん、佐藤研吾さん、そして最終回ゲストは山根俊輔さんという、いっぷう変わった建築家の人たち。
カリキュラムの最初は「エクササイズ」と呼んでいるワークショップのプログラム。初回の「大きさと形」は寸法と図形を屋外に持ち出してあちこちに置いて体験するというプログラム、2回目の「見立て」は台車に机や椅子を積み、やはりそれをあちこちに置いて体験するというプログラムです。これらで体をならした後に「何を明らかにするのか」というお題を立てて持ち寄った上で、グループをつくり、お題を解くための形を作っていく・・というものです。形をつくるときには、ほぼ図面は引かず(引けず)、学内で場所を探し、そこでエクササイズ的なものを行いながら、ああでもない・・と決めていくようになりました。建築の学生とこういった作業をするときは、途中で必ず図面化のプロセスが入るのですが(そこで必ず「こんなの作りたかったんですよ」という思い入れのようなものが発露する)、それをほとんど経ずに、エクササイズで得た感覚から形をつくるところまでつなげていくことができたのは、面白い発見でした。
---
全部で6回の授業で空間を組み立て、あとは平日の昼間に授業の合間を縫って試行錯誤し、その結果を最終的に発表するというもの。それぞれのグループが立てたお題は「お一人さまと賑やかさ」「実用的なもの」「休憩」「自然」といったもの。なんだかぼんやりしているように見えますが、空間を組み立てながら検討しているので、ぼんやりした言葉を、あえてそれ以上言語化せずに空間化し、それを日常の言葉で語りなおしていくような、そんな作業ができたように思います。発表も「こんな空間を作りました」という発表ではなく、「こんなお題を立て、それをこういう試行錯誤の上で解いていきました」という、なんというか、都市政策的な発表でした。
---
終わってみて、この6回をうまく再編成したら、普通の市民向けのワークショップに使えるなあ・・という、次なる展開がむくむくと・・。

225759945_4102842093124817_1784038395398 221441796_4102843556458004_1101142718995 221282912_4102840256458334_2472294715145 225474047_4102844919791201_4626304460951

| | コメント (0)

2021年7月27日 (火)

ケルアックとビートジェネレーション

先週から「綾里 津波のあいだ展 in 神戸」の展覧会が人と防災未来センターで始まっており、設営、シンポジウム、ギャラリートークのために西宮ー神戸をうろうろしていたのですが、阪神岩屋の駅近くにある美術館でケルアックとビート・ジェネレーションの展覧会をやっていました。
これがまた、なかなか素晴らしい内容。文学展なので展示物は書籍やリトルプレスばかりなのですが、ビート・ジェネレーションからヒッピーカルチャー、その日本での広がりあたりまでを押さえてあり、「誰が集めていたんだろう」と思わせるミニコミやポスターの現物がびっしりと展示されています。私が通っていた高校には卒業論文があり、私はなぜかこのあたりのことを取り上げたので(そうはならなかったけど、その後にそのまま新宗教にはまってしまいそうな典型的な危うい高校生)、ひええ、見たかったやつだ、っていう感じでした。当時はインターネットなどないわけで、リトルプレスやフライヤーが小さなコミュニティをつなぎ、書籍が文化の底流をつくっていく、ということで、今よりも強い紙の媒体の力を感じさせる展示でした。

「ビート・ジェネレーション・ブック・カタログ」と題されたカタログもかなりの充実っぷり。おそらくどこにも巡回しないと思われますので、お近くの方は是非。(ついでに人防にも寄ってください)8月8日まで。

221204345_4101097473299279_3345822435852

| | コメント (0)

2021年7月20日 (火)

綾里 津波のあいだ展 in 神戸

コロナ渦ではありますが、神戸の人と防災未来センターにて以下のような展示を予定しております。トークイベントなどは、こちらで随時情報発信しますので、peatixのフォローをよろしくお願いします。関西方面のみなさま、是非とも足をお運びください。
(私も何度か会場でお話をさせていただく予定ですが、緊急事態宣言で一抹の不安が・・)
------------
綾里 津波のあいだ展 in 神戸
明治三陸津波(1896)〜昭和三陸津波(1933)〜東日本大震災(2011)を超えて
〇開催期間:2021年7月20日(火)〜 8月15日(日)
(会期中の休館日 7/26(月), 8/2(月), 8/10(火)を除く)
〇開場時間:9:30〜18:00(入館は17:00まで)、金・土曜日は、 9:30〜19:00(入館は18:00まで)
〇会場:阪神・淡路大震災記念 人と防災未来センター 西館1Fロビー(無料ゾーン)
〒651-0073 神戸市中央区脇浜海岸通1-5-2 https://www.dri.ne.jp
〇主催:綾里地区研究会(代表:饗庭伸 東京都立大学教授)
 (饗庭伸+青井哲人+池田浩敬+石榑督和+岡村健太郎+木村周平+辻本侑生+山岸剛)
〇協力:阪神・淡路大震災記念 人と防災未来センター
〇助成:トヨタ財団2018年度社会コミュニケーションプログラム「記憶の分有-災害にレジリエントな社会形成に向けて-」
214041247_4061427453932948_2047458404629 213058600_4061427657266261_6047352851673

| | コメント (0)

« 2021年6月 | トップページ | 2021年8月 »